Thursday, November 15, 2018 9:29 AM

日航系、飲酒で遅れ16件 パイロット、基準超も8件

 旅客機パイロットの乗務直前のアルコール検査で、呼気から社内基準を超える量を検出し、運航に遅れが出たケースが、昨年4月以降、日航で12件、グループ会社のジェイエア(大阪府池田市)で3件、日本エアコミューター(JAC、鹿児島県霧島市)で1件の計16件あったことが15日、各社への取材で分かった。パイロットの交代や追加検査が必要となり、1分から1時間11分の遅れが出た。

 運航への影響はなかったが基準を超えた例も、日航で7件、JACで1件あった。乗務員のアルコール対策は統一基準がなく、各社に対応が任されている。不適切な例が相次ぎ、規制を強化する意見が強まりそうだ。

 日航や全日空グループでパイロットの飲酒不祥事が続発したことを踏まえ、旅客便を運航する国内の航空会社のうち主要20社に、2017年度以降の状況をアンケートした。日航など3社を除く17社は、飲酒の影響でパイロットが交代したことはないと答えた。(共同)