Friday, November 16, 2018 9:14 AM

「非核地帯創設へ好機」 長崎で地球市民集会開幕

 国内外の平和運動家らが核なき世界への道筋を話し合う第6回「核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」が16日、長崎市で開幕した。朝鮮半島の非核化をテーマにした分科会で、北朝鮮が韓国や米国と首脳会談し非核化を示唆したことなどを踏まえ、半島情勢や核軍縮の専門家から「北東アジア非核兵器地帯を創設する好機だ」との声が上がった。

 開会式では、大阪女学院大の黒沢満教授(国際法)が基調講演し「核軍縮の進展に、楽観的にはなれない。市民の一層の努力が必要だ」と語った。続いて登壇した長崎市の被爆者築城昭平さん(91)は「核保有国は抑止論に取りつかれている。北朝鮮に廃絶を求めるのは矛盾だ」と指摘した。

 長崎で反核署名運動に取り組む私立活水高3年の中村涼香さん(18)は「核兵器のない世界をこの手に。崇高な目的のための一歩が始まると信じる」と宣言。田上富久市長は「(核廃絶へ)大きな契機になることを祈る」とあいさつした。(共同)