Tuesday, November 20, 2018 9:42 AM

4000人採用「相当困難」 厚労相、水増し再調査否定

 中央省庁の障害者雇用水増し問題を巡り、根本匠厚生労働相は20日午後の参院厚労委員会で、来年12月までに4000人超の障害者を採用する政府の計画について「相当な困難を伴うが、政府一体となって取り組む」と述べた。政府の検証委員会の報告書を「専門的知見や見地からしっかり実態、原因を検証してもらった」と強調、再調査は必要ないとの認識を示した。

 水増し問題に関する集中的な審議で、8月に発覚した後初めての本格的な論戦。与野党から批判が出た。政府は法定雇用率(2.5%)達成に向け、来年2月に障害者限定の採用試験を実施するなどの対策を打ち出したが、応募者が集まるかは不透明だ。

 根本氏は午後の審議で「極めて遺憾で深く反省する。改めておわびする」と陳謝したが、厚労省職員の処分に関し「事務次官と局長に強く注意、指導した」と述べ、改めて否定的な考えを示した。他の省庁も職員の処分に消極的な姿勢を示している。(共同)