Tuesday, August 30, 2016 1:14 PM

イタリア中部地震、31日で1週間 崩壊の町、復興遠く

 イタリア中部を24日未明に襲ったマグニチュード(M)6.2の地震は31日で発生から1週間。30日までに292人の死亡が確認され、同国で近年起きた地震としては2009年に309人が死亡した中部ラクイラ地震に次いで最悪規模となった。最大被災地アマトリーチェでは30日(日本時間31日未明)、犠牲者の国葬が営まれた。

 死者約230人と被害が集中したアマトリーチェでは、石造りの古い建物の大半が崩壊し、壊滅的な被害を受けた。住民らは「復興までどれぐらいかかるか」「この先、どうやって生きていけばいいのか」と、不安を募らせている。なお行方不明者がいるとみられ、がれきの撤去作業とともに捜索活動も続いている。

 被災地の大半でがれきが残り、立ち入り禁止区域も多い。家を失った人々は親類や知人の家に身を寄せるほか、約2500人(政府集計)が避難所の仮設テントなどで生活している。長期の避難生活に備え、政府は木造の仮設住宅の設置を検討しているという。(共同)