Wednesday, November 21, 2018 9:27 AM

受信料2.5%値下げへ 消費増税分肩代わり

 NHKが、2020年度に受信料収入の2.5%分を値下げする方向で検討していることが21日、同局関係者への取材で分かった。来年10月の消費税増税分2%もNHKが肩代わりして受信料額を据え置き、実質的に2段階の値下げとなる見込み。27日にも最高意思決定機関である経営委員会(委員長・石原進JR九州相談役)に提示し、議決を得た上で来年度予算に盛り込む。

 口座振替かクレジットカードで2カ月ごとに支払う場合の受信料は現在、地上契約が月1260円。2.5%の値下げが実施されれば、現行から月数十円程度の減額になるとみられる。

 NHKの上田良一会長が10月の定例会見で、受信料の引き下げ方針を表明し、下げ幅や実施時期も年内に公表するとしていた。NHKが来年度中の開始を目指すテレビ番組のインターネット常時同時配信を巡り、総務省の有識者検討会が実施の条件として受信料の見直しなどを求めていた。(共同)