Friday, November 30, 2018 9:08 AM

関係修復、制裁緩和要請か 越・北朝鮮外相が会談

 ベトナムを訪問している北朝鮮の李容浩外相は30日、首都ハノイでファム・ビン・ミン副首相兼外相と会談した。昨年2月に金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件でぎくしゃくした両国関係の修復を図るとともに、国連安全保障理事会決議に基づく制裁の緩和へ支持を求めたとみられる。

 両国は一党支配の社会主義国同士として緊密な関係を保ってきたが、金正男氏殺害事件でベトナム国籍の女が逮捕されたことを機に冷却化した。李氏は会談冒頭「伝統ある両国関係を発展させ、朝鮮半島情勢を含め互いの関心事を巡り深い議論をしたい」と述べた。

 北朝鮮指導部は、米国と戦火を交えながら関係を改善したベトナムの経済発展ぶりに高い関心を寄せているとされる。李氏は12月2日までの滞在中、ハノイ周辺の工業団地や石炭採掘場などを視察するとみられる。(共同)