Friday, November 30, 2018 9:08 AM

日本企業、月へ物資輸送 NASAの月面探査

 米航空宇宙局(NASA)は29日、民間企業が互いに競って月面に物資を運ぶことを目指すプロジェクトに、日本のベンチャー企業「ispace(アイスペース)」が参加するチームを含む米企業9社を選んだ。将来の有人月探査に向けたデータ収集に加え、月面基地などの拠点建設に役立てる狙いだ。

 今後10年間で小規模な物資を継続的に月面に送ることができるようになるのを目指す。アイスペースの広報担当者は30日会見し「早ければ2021年にも月に物資を届けたい」と意気込みを語った。

 9社には航空宇宙大手のロッキード・マーチンが含まれるが多くは新興企業。アイスペースが参加するチームを率いる「ドレイパー研究所」はアポロ宇宙船の航法技術を開発した実績を持ち、月着陸機「アルテミス7」を開発中。アイスペースは技術設計や運用などの役割を担う。(共同)