Wednesday, December 05, 2018 9:16 AM

「米単独主義に歯止めを」 イラン、日本に期待

 イランのジャハンギリ第1副大統領は4日、トランプ政権による一方的なイラン核合意離脱と制裁再発動を批判、米イラン両国と友好関係を維持する日本に対し「米国の単独行動主義をやめさせるため立ち上がるべきだ」と呼び掛けた。「米国第一主義」を掲げ多国間協調に背を向けるトランプ政権の歯止め役を期待、核合意存続へ支援を求めた。

 首都テヘランで共同通信と単独会見した。ジャハンギリ氏はロウハニ大統領の側近として政権内で影響力が強く、次期大統領選の有力候補とも目される実力者。

 米国が目指すイラン産原油の全面禁輸については「極めて危険」と強調、「イランは原油輸出を続ける。万が一、輸出が停止すれば沈黙せず相応の措置を取る。多くの選択肢がある」と警告した。ペルシャ湾からの原油輸送の大動脈、ホルムズ海峡の封鎖も否定しなかった。(共同)