Friday, December 07, 2018 9:29 AM

日産、最終報告後も不正 ブレーキなど6項目

 日産自動車は7日、ブレーキやスピードメーターなど6項目で新たな検査不正が見つかり、11車種で約15万台のリコール(無料の回収・修理)を13日に国土交通省に届け出ると発表した。検査不正の判明は昨年秋以降4度目。今年9月に検査不正に関する最終報告書を発表し、再発防止を約束したが、その後も不正が続いていた。前代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者の逮捕で揺らぎが収まらない中で、消費者の信頼回復は一層遠のきそうだ。

 石井啓一国交相は7日午前の閣議後の記者会見で「今後の日産からの報告内容を踏まえ、必要な場合は厳正に対処する」と述べた。

 不正は日産の自主点検の中で、追浜工場(神奈川県横須賀市)とグループのオートワークス京都(京都府宇治市)の2工場で見つかった。後輪ブレーキの制動力の検査でサイドブレーキを使ったり、スピードメーターの検査で一定の速度を維持せずに測定したりして、合否判定が不明確になったという。他にハンドルや横滑りの検査でも不正があった。(共同)