Monday, December 10, 2018 9:10 AM

海水温上昇の影響も? NZ相次ぐクジラ大量死

 ニュージーランドでクジラが浅瀬に打ち上げられて大量死するケースが相次いでいる。同国自然保護省によると、詳しい原因は不明だが、病気や方向判断のミス、急激な引き潮などの要因のほか、海水温の上昇がクジラの生活や行動に影響を及ぼしているとみる専門家もいる。

 自然保護省は11月26日、南島沖のスチュワート島の浜辺に最大145頭のゴンドウクジラが打ち上げられ死んだと発表した。当局者が駆け付けた際、約半数は生きていたが遠隔地で人手が少なく救出は困難で、安楽死させざるを得なかったという。同月29日には南島沖のチャタム島の浅瀬に約90頭のゴンドウクジラが打ち上げられ、うち51頭が死んだ。同時期に北島でもユメゴンドウの集団座礁が確認されている。

 英BBCによると、病気やけがをしたクジラが海岸に流れ着くことはよくあるが、多くは単独のケース。ただ群れをつくるクジラの場合、衰弱したリーダーが海岸に流されると他のクジラもついていってしまい、大量漂着となることもある。(共同)