Tuesday, December 11, 2018 9:16 AM

「米国の民主主義守れ」 元上院議員44人

 超党派の元米上院議員44人が10日、ワシントン・ポスト電子版への寄稿で「わが国は、民主主義の根本的な原則と国家安全保障が危機にひんする転換点を迎えた」と指摘し、現役上院議員に党派を超えて「われわれの民主主義の揺るぎなき擁護者となるよう呼び掛ける」と訴えた。

 トランプ大統領の就任に伴い分断が一層深まり、従来重んじてきた米国の価値観が揺らいで国益が損なわれていると警笛を鳴らす狙いだ。

 44人は世界が「地域紛争、大国同士の対立により安全や経済、地政学的な安定が脅かされている時代」にあると強調した。これまでの上院には分断があったとしても「国家、民主主義、国益を最上位に置くという使命から外れることはなかった」と振り返り、現在の上院議員にも党派や理念を超えて民主主義のために立ち上がるよう求めた。(共同)