Tuesday, December 11, 2018 9:17 AM

北朝鮮、人権制裁反発か 非核化交渉で態度硬化も

 米財務省が10日、北朝鮮の朝鮮労働党や治安当局による組織的な人権じゅうりんを理由に金正恩党委員長の最側近、崔竜海副委員長らを独自制裁の対象に指定した。北朝鮮は反発するとみられ、非核化を巡る米朝交渉で態度を硬化させる可能性もある。

 ベトナムやシリア、中国、モンゴルへの歴訪を終えて11日、帰国の途に就いた李容浩外相は北京国際空港で、米制裁について尋ねる記者団の質問に無言だった。

 米財務省は今回の制裁は、北朝鮮で1年以上拘束され、帰国直後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏への「残忍な仕打ち」を思い起こさせるものとなると指摘した。(共同)