Tuesday, December 11, 2018 9:20 AM

英、EU離脱案採決延期 否決不可避で首相表明

 メイ英首相は10日、下院で11日に予定していた欧州連合(EU)との離脱合意案の採決を延期すると表明した。与野党双方で反発が根強く、大差での否決が不可避の状況で、先送りしてEUに再交渉を求めるべきだとの声が閣内で強まっていた。新たな採決日は未定だが、議会休会明け後の年明けになるとの観測も出ている。

 メイ氏は13〜14日のEU首脳会議に出席し、合意案の修正を要請する考えとみられるが、EUのトゥスク大統領は10日、合意案自体の再交渉には応じない姿勢を表明。メイ氏は打つ手を失い、離脱プロセスは袋小路に陥ってきた。メイ氏降ろしの動きが本格化する恐れも出ている。

 一方、メイ政権が政府の一存で採決延期を含む議会日程を変更したとして最大野党労働党が抗議、緊急審議の開催を求め11日の開催が決まった。(共同)