Wednesday, December 19, 2018 9:58 AM

ソフトバンク株価振るわず 東証上場、価値1兆円減

 携帯電話大手ソフトバンクが19日、東京証券取引所第1部に株式を上場した。初値は上場に向けて設定した公開価格の1500円を下回る1463円。終値は1282円と大幅下落し、企業価値を示す時価総額は6兆1371億円で、公開価格ベースの7兆1807億円から1兆円超目減りした。政府による携帯料金の値下げ圧力や、中国大手の通信製品排除の動きが逆風になるとの見方が市場で広がった。

 親会社のソフトバンクグループはソフトバンク株の3分の1超を売り出し、新規上場で過去最大とみられる約2兆6千億円を調達した。6割超の出資比率でソフトバンクを連結子会社にしたままの「親子上場」になる。

 ソフトバンクの宮内謙社長は東京都内で記者会見し、株価が振るわなかったことについて「市場の反応を真摯に受け止める。ここをスタート地点にして企業価値向上に努める」と述べた。(共同)