Friday, January 04, 2019 10:12 AM

1カ月前公表、安堵と嘆き システム、貨幣、手帳…

 今年5月の天皇代替わりに伴う新元号の公表日が4月1日にようやく決まった。準備を進める団体や業界は、どう受け止めたのか。行政システムの改修に迫られる自治体からは、対応が間に合うとの安堵の声が漏れる一方で「もう少し早く発表してもらえると助かったのに…」との嘆き節も。貨幣は改元後もしばらく「平成」の通貨が発行される見通しで、2020年版の手帳に新元号が掲載できない業者もある。

 「1カ月前なら何とかシステムの準備も間に合いそうだ」。愛知県情報企画課の担当者は胸をなで下ろす。昨年5月以降、各部署への影響を調査し対応を検討してきた。

 静岡市の担当者からは「システム改修だけを考えれば、もう少し早く発表してもらえると時間的に余裕を持って作業できた」との声が上がった。新元号が発表されたら、住民票などの印刷や内部文書のパソコン画面での表示が正常か確認、5月1日の本番に備える。(共同)