Wednesday, January 09, 2019 9:10 AM

ファイザー、サイトリーズンの機械学習モデルを採用

 製薬大手ファイザー(Pfizer)は、人工知能技術新興企業サイトリーズン(CytoReason、イスラエルのテルアビブ拠点)が開発した創薬(新薬発見)用の免疫抗体システム機械学習モデルを使うことで合意した。サイトリーズンが7日に公表した。

 ビジネス・ワイヤーによると、サイトリーズンはファイザーとの提携合意を受けて、免疫細胞を土台とする解析モデルにアクセスする権利をファイザーに与え、その見返りとして1000万〜3000万ドルの料金を受け取る。正確な金額は非公表。サイトリーズンはまた、ファイザーによる新薬研究を技術的に支援する。

 サイトリーズンは、遺伝子発現データから失われた細胞情報を再現することを助ける独自プラットフォームを開発している。その細胞情報は、特定の細胞に関連するもので、それと同時に、免疫システムと関係する情報でもある。サイトリーズンのモデルはそれらの情報を解析することで、免疫抗体システムに有効である可能性を秘めた細胞や成分の特定を簡便化かつ迅速化する。

 ファイザーの最高科学&炎症&免疫責任者マイケル・ヴィンセント氏は、「人の免疫システムに関するわれわれの研究に応用できる価値ある洞察を得られる可能性がサイトリーズンのプラットフォームにあると考えている」と述べた。

https://www.businesswire.com/news/home/20190107005421/en/CytoReason-Signs-Collaboration-Agreement-Pfizer-Utilize-CytoReason%E2%80%99s