Friday, January 11, 2019 10:19 AM

日立造船への賠償命令支持 韓国高裁、元徴用工訴訟で

 ソウル高裁は11日、戦時中に動員され、大阪の造船所などで強制労働させられたとして、元徴用工の韓国人が日立造船に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、同社に5000万ウォン(約480万円)の賠償を命じた一審判決を支持、同社の控訴を棄却した。同社は「遺憾であり、政府とも連絡をとりながら上告を含めた適切な対応をとる」とのコメントを発表した。

 韓国最高裁は昨年10〜11月に、強制動員の被害者が起こした同種訴訟で新日鉄住金や三菱重工業に賠償を命じる確定判決を3件出し、下級審でも原告勝訴の判決が続いている。最高裁判決後に日立造船が判決を受けるのは初めて。今月中に不二越を相手取った訴訟の控訴審判決も予定されている。

 新日鉄住金への勝訴を確定させた原告団は、同社が支払いを拒む中、同社の韓国内資産の差し押さえに着手。日本政府が強く反発している。(共同)