Friday, January 11, 2019 10:20 AM

日航に飲酒で改善勧告 全CA、到着後検査

 日航の女性客室乗務員(CA)が昨年12月、成田発ホノルル行きの機内で飲酒した問題に関し、国土交通省は11日、日航に行政指導として業務改善勧告を出した。同省で勧告書を受け取った赤坂祐二社長は「度重なる不祥事を発生させ、深くおわび申し上げる」と陳謝。日航は、国内・国際線全ての客室乗務員を対象に、目的地到着後に呼気のアルコール検査を実施するとの再発防止策を同省に報告した。

 乗務前の検査は昨年12月から実施しており、対策強化を図る。機内で抜き打ち検査もする。防止策には、約3万3000人の日航グループ全社員に、簡易型の検査機器を配備することなども盛り込まれた。

 日航では昨年10月、英国で副操縦士=懲戒解雇=が逮捕されるなど不祥事が続発。国交省は昨年12月、パイロットの飲酒不祥事で、より重い行政処分に当たる事業改善命令を出しており、さらなる勧告で管理態勢の再構築を求めることにした。(共同)