Monday, January 14, 2019 9:31 AM

ロシア、北方領土に移住促進 無利子融資や兵舎新設

 ロシア政府は近年、北方領土で住宅建設費の無利子融資や土地無償貸与の施策を実施し、移住を促進している。昨年は軍人用住居も新設され、人口は増加傾向にある。

 北方領土を事実上管轄するサハリン州政府は2016年、クリール諸島(北方領土と千島列島)に住宅を建てる際、最大420万ルーブル(約680万円)を無利子融資する制度を創設。択捉島では、同制度の利用などで移住が進み、2年間で人口が約500人増えた。

 サハリン州のメディアによると、ロシア政府は16年から25年までの「クリール諸島社会経済発展計画」により同諸島の人口が2割以上増えると試算した。軍備増強が進む国後、択捉両島では昨年12月、軍人用住居に188世帯が入居したほか、住居や食堂、学校など200以上の施設の建設や改修が計画されている。(共同)