Wednesday, January 16, 2019 9:35 AM

横綱稀勢の里引退 「一片の悔いなし」

 不振が続いていた大相撲の第72代横綱稀勢の里(32)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が16日、現役を引退した。日本相撲協会理事会で引退と年寄「荒磯」の襲名が承認され、今後は田子ノ浦部屋付きの親方として後進を指導する。

 東京都墨田区の両国国技館内で記者会見し「横綱として皆さまの期待に沿えないというのは非常に悔いが残りますが、私の土俵人生において、一片の悔いもございません」と、時折涙を流しながら心境を語った。

 昨年11月の九州場所で横綱として87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)。横綱審議委員会から初の「激励」決議を受けた。進退を懸けて臨んだ初場所で初日から15日の3日目まで3連敗して決断し「もうやり切ったという気持ちが最初に出ました」と話した。(共同)