Wednesday, January 16, 2019 9:36 AM

中国、対台湾で軍事近代化 米報告、一部兵器は最先端

 米国防総省傘下の国防情報局(DIA)は15日、中国の軍事力に関する報告書を公表した。中国は台湾を統一して独立阻止を図ることを軍事力近代化の推進力としていると分析し、一部の兵器は世界最先端だと警戒。核搭載可能な長距離爆撃機の開発で核戦力の強化も進めていると指摘した。

 報告書は「台湾統一を強要し、独立宣言を目指す台湾の試みを阻止することへの長年の関心が軍事近代化の主な推進力」と明記。中国指導部は「独立の動きを抑えるのに失敗した場合に、台湾や介入した第三国に対する軍事的選択をとる」ことを想定していると強調した。

 また中国の先端技術として米国のミサイル防衛システムを突破できるとされる極超音速兵器の開発や移動式の対艦ミサイルなどを指摘。独自の技術開発でなく、他国軍が使う兵器の購入や改良、知的財産の侵害により低コストで近代化を進めているとの見方を示した。(共同)