Wednesday, January 16, 2019 9:38 AM

防衛省、韓国側に抗議 実務者協議発表に誤り

 防衛省は16日、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊機に火器管制レーダーを照射した問題に関する日韓実務者協議について、韓国側が誤った情報を発表したとして、韓国大使館の駐在武官を同省に呼び抗議した。自民党が同日開いた国防部会などの合同会議で明らかにした。一方、合同会議では、出席議員から照射された電波情報など新証拠を提示すべきだと求める声が相次いだ。

 実務者協議は14日にシンガポールで開催。防衛省によると、韓国側は協議終了後、日本の了解なくメディアに内容を説明した上、韓国の乗組員から見て脅威だと感じる飛行を行ったと日本側が一部認めているとの趣旨の発言をした。防衛省は「海自機は脅威を与える飛行をしておらず、協議でも全く認めていない。明らかに事実と異なる」としている。抗議に対し韓国駐在武官は「本国に伝える」などと回答した。

 合同会議で、党安全保障調査会長を務める小野寺五典前防衛相はレーダー照射問題を巡り「日本側が間違っていないことは確実なので、強い抗議を冷静にしていくことが大切だ」と述べた。(共同)