Wednesday, January 16, 2019 9:39 AM

ロシア外相、日本外交に不信感 返還要求は国連憲章違反

 ロシアのラブロフ外相は16日、恒例の年頭記者会見を開いた。対ロシア制裁に加わる日本はロシアにとって「パートナーには程遠く、建設的な歩み寄りを模索する必要性の理解にも至っていない」と述べ、日本の外交姿勢への不信感を表明した。日本の北方領土返還要求については「国連憲章上の義務に明白に違反している」と批判した。

 22日に予定される安倍晋三首相とプーチン大統領の首脳会談を前に、平和条約締結交渉に関して日本をあらためてけん制した形。

 ラブロフ氏は「日本は先進7カ国(G7)の反ロシア声明に加担し、国連決議でもロシアと反対の投票行動を取っている」と批判。大阪で6月に開く20カ国・地域(G20)首脳会合に向け、議長国の日本は20カ国の合意形成に努め、G7の外交路線とは一線を画すよう注文を付けた。(共同)