Wednesday, January 16, 2019 9:39 AM

英下院、EU離脱案否決 歴史的大差、メイ首相窮地

 英下院(定数650)は15日夜(日本時間16日未明)、欧州連合(EU)との離脱合意案を採決し、賛成202票、反対432票の圧倒的大差で否決した。BBC放送によると「下院史上最悪」の政府案の敗北。支持を訴えてきたメイ首相はさらなる窮地に陥り、3月29日の離脱に向けたプロセスは最大の危機を迎えた。協定もなくEUから離れ、経済や社会に混乱をもたらす「合意なき離脱」が現実味を帯びてきた。

 否決を受け、最大野党労働党のコービン党首は内閣不信任案を提出した。下院で16日夜(同17日早朝)に採決される予定。

 メイ氏は否決後に下院で演説し「いい合意案で離脱することが最善だと私は常々信じてきた」と述べ、離脱実現への決意を語った。時間切れによる合意なき離脱を選択するつもりはないとも強調、21日までに今後の対応方針を示すとした。(共同)