Thursday, January 17, 2019 9:22 AM

前大統領に巨額贈賄と証言 メキシコの「麻薬王」

 メキシコの「麻薬王」と呼ばれるホアキン・グスマン被告(61)の元側近が16日までに、同被告が過去、メキシコのペニャニエト前大統領に1億ドル(約109億円)の賄賂を贈ったと証言した。ニューヨークの連邦地裁で続いている被告の公判で述べた。ペニャニエト氏側は「事実無根で中傷だ」と全面否定した。米メディアなどが報じた。

 メキシコ最大級の麻薬組織「シナロア・カルテル」を率いた同被告はメキシコの刑務所を2度脱獄した末、2016年に拘束。17年に麻薬密輸や資金洗浄、殺人罪などで米国に移送され、昨年11月に裁判が始まった。

 報道によるとコロンビア人の元側近は、被告が12年10月、大統領就任を控えていたペニャニエト氏に賄賂を支払ったと証言した。ペニャニエト氏は同年12月から昨年11月末まで大統領を務めた。(共同)