Thursday, January 17, 2019 9:24 AM

口永良部島が爆発的噴火 火砕流、噴石も

 17日午前9時19分ごろ、鹿児島県・口永良部島の新岳が爆発的噴火を起こし、火砕流が発生した。噴煙は、火口の縁から約6000メートルまで上昇した。屋久島町によると、人や建物への被害は確認されていない。気象庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持した。

 気象庁は今後も同規模の噴火の可能性があるとして、火口から2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼び掛けた。大きな噴石は最大で約1.8キロ飛散した。火砕流の痕跡は、火口から北西に約1.9キロの範囲に達しているのが確認された。

 町は火口から約5キロ離れた番屋ケ峰避難所に避難するよう防災無線で呼び掛けたが、噴火発生から約1時間40分後に解除した。菅義偉官房長官は記者会見で「政府としては状況を注視し、対応に万全を期している。島内の皆さんは、自治体からの情報に従って落ち着いて行動してほしい」と述べた。(共同)