Thursday, January 17, 2019 9:24 AM

日韓外相、来週会談へ スイスで、最終調整

 日本、韓国両政府は17日、河野太郎、康京和両外相の会談を来週中にスイスで開く方向で最終調整に入った。複数の日韓関係筋が明らかにした。元徴用工訴訟で韓国最高裁が日本企業に賠償を命じる確定判決を出した昨年10月以降、両氏が直接会談するのは初めてとなる。河野氏は被告の新日鉄住金が実害を被った場合、断固たる措置を講じる意向を伝える方針だ。

 日韓関係は元徴用工問題に加え、韓国での慰安婦支援財団の解散決定、韓国軍艦艇が火器管制レーダーを照射したとされる事案を受け、悪化の一途をたどっている。日本政府は「日本を軽視する文在寅大統領の姿勢に原因がある」(外務省幹部)との見方を強めている。河野氏が会談を通じ、対立する韓国から、どの程度歩み寄りを引き出せるかが焦点になる。

 会談は、今月22日からスイス・ダボスで開かれる世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に合わせて実施する予定。河野、康両氏は会議出席のため、いずれも現地入りする見通しだ。関係筋によると、両外相は4日の電話会談で、ダボス会議を含む機会を通じて意思疎通を図る考えで一致した。外交当局間で日程協議を進めていた。(共同)