Friday, February 01, 2019 8:58 AM

駐留米軍の早期撤収に異議 米議会、トランプ氏けん制

 米上院本会議は1月31日、シリアとアフガニスタンからの駐留米軍の早期撤収に異議を唱える条文を中東関連法案に盛り込む修正に超党派の賛成多数で同意した。過激派組織「イスラム国」(IS)や国際テロ組織アルカイダは依然として深刻な脅威で、早期撤収は米国を危険にさらすと訴え、撤収を急ぐトランプ大統領をけん制した。

 法案修正はトランプ氏を支える共和党上院トップ、マコネル院内総務が主導。米メディアによると撤収を禁じるような法的拘束力はないが、共和党の議会指導部が政権の方針に反対するのは異例で、トランプ氏の安全保障政策への懸念が高まっていることが示された。

 マコネル氏は性急な米軍撤収は過激派勢力の再台頭を招き、米本土への攻撃につながる恐れがあると主張し、駐留継続の必要性を訴えていた。(共同)