Friday, February 01, 2019 8:59 AM

暫定大統領宣言は政権転覆 駐日ベネズエラ大使が批判

 政情不安が続くベネズエラのセイコウ・イシカワ駐日大使が1日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、野党連合が多数派を占めるベネズエラ国会のグアイド議長がマドゥロ大統領に代わる暫定大統領への就任を宣言したことは「憲法に違反し、クーデターに当たる」と批判した。

 イシカワ氏は、国民や国際社会がグアイド氏を支持しているとの印象をメディアが与えていると指摘。「こうした見方は政治危機をあおり、最悪の場合には米国の軍事介入を招き、それを正当化することにもなりかねない」と懸念を示した。

 また、マドゥロ氏が再選された昨年5月の大統領選では約900万人が投票し、マドゥロ氏が6割超を得票したとして政権の正統性を主張。「平和と安定をもたらすのはクーデターではなく、建設的で憲法に基づいた対話だ」とも強調した。(共同)