Thursday, February 07, 2019 9:09 AM

レオパレス新たに施工不良 33都府県、1324棟

 賃貸アパート大手のレオパレス21は7日、新たに33都府県にある1324棟の物件で壁や天井などに施工不良が見つかったと発表した。入居者は計1万4443人で、天井の耐火性能が不足する641棟の7782人に8日から電話で転居を要請。その後、他の問題物件の入居者全員にも促す異例の対応に踏み切る。費用は同社が負担する。昨年5月の公表分は12都府県だった。

 国土交通省は原因究明と再発防止策の報告を指示した。補修工事費用が響き、レオパレスの通期赤字予想は悪化。深山英世社長ら取締役が役員報酬の一部を返上する。

 深山氏は東京都内の本社で記者会見し「誠に申し訳ない」と陳謝。進退について「3人の社外取締役に考えてもらう」と述べ、辞任の可能性を示唆した。施工不良は「建築現場での作業効率を上げるのが一番の目的だった」と明かした。レオパレスの物件への信頼性が一段と揺るぎそうだ。(共同)