Tuesday, February 12, 2019 9:06 AM

USスチール、アラバマ州で電炉建設再開

 鉄鋼大手USスチール(本社ペンシルベニア州)は11日、休止中のアラバマ州での高炉建設を再開すると発表した。トランプ政権が2018年3月に発動した鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置などによって状況が上向いたためという。

 AP通信によると、USスチールは15年、アラバマ州フェアフィールドの古い溶鉱炉を閉鎖し、新しく電炉を建設する計画にを発表した。しかし市場環境の悪化を受けて同12月に計画を停止していた。

 USスチールによると、計画はすぐに再開し、約2億1500万ドルを投じて年間生産量160万トンの電炉を建設する。新しく約150人を雇用し、20年下半期の操業開始を目指す。

 トランプ大統領は18年3月、鉄鋼に25%、アルミに10%の追加関税を課す輸入制限を発動。6月には対象をEUとカナダ、メキシコに拡大した。輸入急増が安全保障上の脅威になっていることを理由に挙げたが、外国からは輸入制限が世界の貿易ルールに反すると非難されている。