Friday, September 02, 2016 10:45 AM

対トルコ関係改善へ対話 EU、相互不信で険悪に

 欧州連合(EU)は2日、スロバキアの首都ブラチスラバで非公式外相会合を開いた。7月のクーデター未遂後、相互不信を募らせて険悪化したトルコとの関係が重要議題。3日にはトルコの閣僚を招いて対話するが、関係改善は一筋縄ではいかなそうだ。

 トルコはEUの加盟候補国で、EUはクーデター未遂を受け、エルドアン政権への支持を表明。しかし、エルドアン大統領による死刑制度復活への言及や政権が進めた大規模粛清に対する懸念は強まり、トルコが死刑を復活させれば「直ちに加盟交渉を止める」と警告する声も上がった。

 エルドアン氏はこうした反応に強く反発し、8月上旬のフランス紙ルモンドとのインタビューで「(クーデター未遂を受けた欧米の対応は)不十分だ」「EUはトルコに対して誠実に振る舞っていない」と批判を展開した。(共同)