Wednesday, February 13, 2019 9:55 AM

人道支援巡り膠着状態 ベネズエラ政権と野党

 ベネズエラで米国などによる人道支援物資の受け入れを巡り、反米左翼マドゥロ政権と野党連合側が対立を続け、事態は膠着状態に陥っている。全土で12日、野党連合主導の反政府デモが行われ、暫定大統領就任を宣言した野党出身のグアイド国会議長は23日に支援物資が到着すると発表。しかし具体策は明らかにしておらず、先行きは不透明だ。

 「軍に直接命令する。人道支援の搬入を認めよ」。12日、グアイド氏は反政府集会でこう呼び掛けた。しかし、これまでに軍が組織的に政権に反旗を翻す兆しはない。

 グアイド氏は人道支援受け入れのためのボランティアに登録した約25万人に対し、16日に物資の分配方法に関する説明会の案内が届くと述べた。ボランティアに物資を搬入させる計画だとすれば、軍との衝突の可能性も排除できず、野党連合にとっては危険な賭けとなる。(共同)