Wednesday, February 13, 2019 9:56 AM

ゴーン被告弁護人に弘中氏 著名事件「無罪請負人」

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)が会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された事件で、弁護人を務めていた元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士と元検事の押久保公人弁護士が13日、東京地裁に辞任届を提出した。大鶴弁護士が明らかにした。新たに弘中惇一郎弁護士と河津博史弁護士が選任された。著名事件で多くの無罪を勝ち取り「無罪請負人」の異名を持つ弘中氏は、取材に「ゴーン被告本人や家族と相談して決めた」と話した。

 ゴーン被告らの公判に向け、裁判所と検察、弁護人による初の3者協議が14日に地裁で開かれる。弘中弁護士が出席し、改めて否認する意向を表明する方針。

 弘中弁護士は厚生労働省の文書偽造事件で無罪が確定した元局長村木厚子さんや、陸山会事件で強制起訴された小沢一郎元民主党代表(無罪確定)の主任弁護人を務めた。ゴーン被告とともに金融商品取引法違反罪で起訴されたグレゴリー・ケリー被告(62)の弁護人、喜田村洋一弁護士とは小沢氏の事件やロス銃撃、薬害エイズの各事件で共闘し、注目された。(共同)