Wednesday, February 13, 2019 9:57 AM

イラン対応、足並み乱れ 米主催会議、閣僚そろわず

 米政府は13日夜(日本時間14日未明)、敵対するイランへの対応など中東の安全保障問題を話し合う閣僚級会議をポーランドのワルシャワで開く。制裁で最大限の圧力をかけイランに政策転換を迫る自国の方針への賛同を広げる狙いだが、複数の主要国は閣僚を派遣せず、会議前から各国の足並みは乱れている。

 米国からはペンス副大統領、ポンペオ国務長官、対イランで共闘するイスラエルからはネタニヤフ首相が出席。だが、欧州メディアによると独仏などの外相、欧州連合(EU)外交安全保障上級代表は参加せず、ロシアは代表団も出さない。英外相は出席はするが、途中で切り上げるという。

 根底には、国連安全保障理事会も承認したイラン核合意から離脱し、イラン封じ込めにかじを切った米国への不信感がある。欧州主要国は、追い込まれたイランが合意を崩壊させれば、中東が一層混乱し影響が欧州に波及しかねないと懸念。米国とは一線を画す。(共同)