Friday, September 02, 2016 5:45 PM

カリモフ大統領死去 ウズベクに27年間君臨

 治安機関を使った強権支配で中央アジアのウズベキスタンにソ連時代末期から約27年にわたって君臨し続けたイスラム・カリモフ大統領が2日、脳卒中のため78歳で死去した。同国政府が発表した。

 タス通信などによると、ウズベク国営テレビはカリモフ氏の葬儀が3日に故郷のサマルカンドで行われ、ミルジヨエフ首相が葬儀委員長を務めるとの政府発表を伝えた。

 敵対するイスラム過激派を力で封じ込めてきたカリモフ氏の死去で過激派が勢いづくのは確実。ウズベクの権力継承の過程で政治的空白が生じれば、中央アジア全体の治安が不安定化し、中国やロシアに影響が及ぶ恐れもある。(共同)