Monday, February 25, 2019 9:21 AM

50カ国首脳らが議論 EUアラブ、次回は22年

 エジプトのシャルムエルシェイクで開かれていた欧州連合(EU)とアラブ連盟の首脳会議が25日、2日間の日程を終えた。初開催となった会議には双方に加盟する計約50カ国の首脳の多くが出席。次回は2022年にブリュッセルで開くことを決めた。

 首脳会議終了後に行われた共同記者会見で、エジプトのシシ大統領はテロの脅威に「共に立ち向かう必要性を確認した」と述べた。EUのトゥスク大統領は議論が移民や経済、環境問題など多岐にわたったことを明かし「この会議は協力の始まりだ」と強調した。

 会議ではパレスチナ問題や、混乱が続く中東情勢も協議。人道危機の懸念が高まるイエメンの内戦については、暫定政権に影響力を持つサウジアラビアなどに対し、昨年12月の停戦合意の順守を促すよう求める声が上がった。サウジのサルマン国王は、政治的解決を重視するとした上で、敵対するイランを後ろ盾とする武装組織をテロリストと非難した。(共同)