Friday, March 01, 2019 9:01 AM

5G、25年までにモバイル市場の15%に

 ロンドン拠点の移動通信技術業界団体GSMA(Global System for Mobile Communications Association)は25日、次世代高速無線通信技術規格の5Gが2025年までに世界人口の40%に提供可能となり、移動通信市場の15%に相当する14億件の無線接続数に達するという予想を示した。

 RCRワイヤレス誌によると、5Gは今後数年間に交通や娯楽、農業、そのほか多くの産業界に革新をもたらし、従来の事業やサービスを大きく変える原動力になる、とGSMAは調査報告書で指摘する。

 娯楽分野の場合、5Gによるデータ転送の高速化と激増が可能になることから、仮想現実用のコンテント(ソフトウェア、アプリケーション)の質も量も増やすことができる。また、産業界ではロボティクスやモノのインターネット(IoT)に使えるデータの自動収集や解析処理を大幅に増強できるため、人工知能(AI)技術を応用した自動化機能が一段と普及すると予想される。

 農業分野では、土壌の状態や天気に応じた水や肥料の量、最適な種まき時期の特定のほか、収穫時期や収穫量の正確な予想が可能になると期待される。