Tuesday, March 05, 2019 9:37 AM

「懲戒権」5年後見直し 体罰禁止の虐待改正法案

 厚生労働省は5日、保護者らによる体罰禁止を盛り込んだ児童虐待防止法と児童福祉法の改正案の概要を明らかにした。必要な範囲内で親権者の「懲戒権」を認めている民法との調整については「施行後5年をめどに検討を加え必要な措置をする」としている。

 同日に開かれた自民党の虐待防止に向けた特命委員会などに示した。出席議員からは「5年は長すぎる」との声が上がったという。特命委の馳浩委員長は終了後、取材に応じ「懲戒権、しつけを免罪符とした体罰が横行している現状に警鐘を鳴らすべきだ」と述べた。

 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(10)が亡くなった事件など「しつけ」と称して子どもに暴力を振るう事件が後を絶たないことを受けた措置。根本匠厚労相は5日の閣議後記者会見で「19日の法案提出締め切りに間に合うように準備を進める」と述べた。(共同)