Tuesday, March 05, 2019 9:37 AM
航空エンジンで無資格検査 IHI、国交省処分検討
IHIが民間航空会社から受託しているエンジンの修理や整備事業で、一部の工程を社内規定で定めた資格を持たない従業員が検査していたことが5日、分かった。1、2月の国土交通省の立ち入り検査で判明した。不正は少なくとも1年以上続き、該当するエンジンは数百基に上る可能性がある。石井啓一国交相は閣議後の記者会見で、不正内容を精査中とした上で「必要な行政処分を行うべく検討を進める」と述べた。
IHIはただちにリコール(無料の回収・修理)する予定はないと説明している。現時点でエンジンの安全性への重大な問題はないとみられ、航空会社に欠航などの影響は出ていないという。不正な検査を受けた機材を持つ航空会社は、海外の格安航空会社(LCC)が中心とみられる。
不正はIHIの東京都瑞穂町の工場であった。無資格の従業員が部品修理の目視検査などを行っていた。検査完了の際に、有資格者のはんこを使って書類を作成した事例もあったという。工場では年間約150基のエンジンを整備している。(共同)
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