Wednesday, March 06, 2019 9:27 AM

籠池夫妻、無罪を主張 補助金1億7000万円の詐取

 国や大阪府、大阪市の補助金計約1億7700万円をだまし取ったなどとして詐欺と詐欺未遂の罪に問われた学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典(本名・康博)被告(66)と妻諄子(本名・真美)被告(62)の初公判が6日、大阪地裁(野口卓志裁判長)で開かれ、両被告は「補助金詐取の共謀や故意はなかった」とし、起訴内容の大半について無罪を主張した。

 泰典被告は罪状認否で意見陳述し「国策捜査、国策逮捕を絶対許さない。国有地売却の忖度問題の目くらましをしていることを、裁判所もしっかり見てほしい」と訴えた。

 検察側は冒頭陳述で、泰典被告は学園の業務全般を総括し、諄子被告は経理担当で預金や帳簿を管理していたと説明。国の補助金は「上限の額が得られるよう設計会社や建設会社と共謀し、虚偽の請負契約書などを作成した」と指摘した。(共同)