Tuesday, September 06, 2016 10:09 AM

ドゥテルテ氏との会談中止 暴言受けてオバマ大統領

 ラオスを訪問中のオバマ大統領は6日、同日午後に予定していたフィリピンのドゥテルテ大統領との初の首脳会談を中止した。ドゥテルテ氏が5日にオバマ氏に対して放った下劣な暴言が原因で、ローズ米大統領副補佐官は「ドゥテルテ氏の発言に関心が集中する中での会談は適切ではない」と中止の理由を説明した。

 ドゥテルテ氏は6日、声明を発表し、会談が取りやめになった異例の事態について「懸念や苦痛を生じさせるようなわたしの強い発言が直接の原因」として自らの責任を珍しく認めた。

 フィリピン最大の同盟国である米国との間に隙間風が吹くのは避けられず、中国船が岩礁に集結するなど新たな動きが伝えられる南シナ海情勢の行方は一層不透明感を増すことになった。(共同)