Friday, March 08, 2019 9:36 AM

米、施設復旧で結論達せず 「衛星」打ち上げ臆測も

 米国務省高官は7日、北朝鮮北西部東倉里のミサイル発射場で見られる施設復旧の動きに関し「何が起きているのか結論に達していない。稼働可能か情報はない」と記者団に説明した。北朝鮮を批判せず慎重な姿勢を示したが、トランプ大統領は施設復旧の動きに「少し失望している」と本音を漏らした。

 東倉里の施設復旧の動きを巡っては「人工衛星」打ち上げ再開への布石との臆測も浮上している。北朝鮮は金正恩体制になった直後の2012年2月末、米国と長距離弾道ミサイル発射凍結に合意しながら、同年4月に東倉里から人工衛星運搬ロケットだとして事実上の長距離弾道ミサイルを発射。国務省高官は宇宙開発目的のロケット発射だと主張しても「北朝鮮のこれまでの約束に反する」とけん制した。

 高官はベトナムでの米朝首脳再会談で「双方はドアが依然開いているということで一致した」と述べ、対話継続への意欲を示した。同時に、今後の交渉は「北朝鮮次第だ」と強調した。(共同)