Tuesday, September 06, 2016 1:09 PM

核先制不使用見送りの公算 同盟国「不安」と米紙報道

 6日付のニューヨーク・タイムズはオバマ政権が検討している核兵器の「先制不使用」宣言について、オバマ大統領が見送る公算が大きいと報じた。複数の政権高官の話としている。

 宣言すれば日本を含む同盟国に米国の核抑止力に対する不安を与え、ロシアや中国を勢いづかせるとの懸念が政権内で相次いでいた。

 核軍縮の推進派は、オバマ氏が掲げる「核兵器なき世界」に近づく上で先制不使用の方針を打ち出すことが最も大胆な措置になると主張。ペリー元国防長官も先制不使用は米国の事実上の方針になっているとし、宣言に踏み切る「適切な時だ」との認識を示していた。(共同)