Tuesday, March 19, 2019 10:20 AM

竹田JOC会長、退任表明 招致疑惑、6月の任期で

 2020年東京五輪招致疑惑でフランス司法当局の捜査対象となっている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が19日、東京都内で開かれたJOC理事会で、任期満了となる6月27日に退任すると表明した。国際オリンピック委員会(IOC)委員を辞任することも明らかにした。開幕まで500日を切った中で、五輪を開催する国内オリンピック委員会のトップが退く異例の事態となり、大会への影響が懸念される。

 後任として柔道五輪金メダリストで国民栄誉賞を受賞した山下泰裕選手強化本部長(61)が有力候補に挙がっている。即座の辞任を求める声もあったが、竹田会長は「任期が終了するまで会長として職務を全うすることが私の責任。次代を担う若いリーダーにJOCを託し、新しい時代を切り開いてもらうことが最もふさわしい」と6月退任の理由を説明した。

 招致疑惑に関しては「不正なことはしていない。潔白を証明すべく今後も努力していきたい」と述べ、退任との関連は否定。JOCは竹田氏を退任後に名誉会長とする案を検討している。(共同)