Wednesday, September 07, 2016 10:39 AM

企業の2割、残業80時間超 初の過労死白書、概要判明

 厚生労働省が過労死等防止対策推進法に基づき初めてまとめた2016年版「過労死等防止対策白書」の概要が7日、分かった。実態調査のアンケートで、月に80時間を超えて残業をした正社員がいる企業が23%に上るなど、問題の背景にある長時間労働のデータなどが盛り込まれた。10月にも公表される見通し。政府関係者が明らかにした。

 過労死防止法は2014年11月に施行。対策として、国や自治体は(1)過労死や過重労働の実態の調査研究(2)啓発活動ーなどに取り組むとし、過労死の現状や政府が講じた施策について国会に報告を義務付けている。

 白書には、厚労省が15年度の調査研究事業として外部に委託し、企業約1万社(回答1743件)、労働者約2万人(回答1万9583件)を対象に実施したアンケート結果が盛り込まれた。(共同)