Thursday, March 28, 2019 10:24 AM

乗務前の禁酒時間を緩和 日航パイロット、4月から

 日航は28日、昨年以来相次いだパイロットの飲酒不祥事を踏まえ、乗務開始の24時間前を過ぎてからは禁酒としていた暫定対策を、4月1日から従来の12時間前に戻すと明らかにした。滞在地での禁酒も解除する。アルコールの検査態勢が整ったと判断した。権藤信武喜安全推進本部長は「子ども扱いするのではなく、プロとしてしっかり自覚してもらう」と述べた。グループ会社も順次同様の対応とする。

 日航は28日、飲酒不祥事を踏まえた赤坂祐二社長をトップとする社内検証委員会の検証結果も公表した。4月1日付で、運航を統括する「オペレーション本部」を社長直轄の組織として新設。安全を脅かしかねない情報を集める相談窓口も、4月中に稼働させる。「安全を大前提とした意思決定ができるようにする」としている。

 相次いだ不祥事を踏まえ、アルコールの陽性反応が出たパイロットは、停職以上の懲戒処分とすることを決めたほか、「替え玉」を防ぐため、検査の立ち会い担当の外部委託も一部の空港で始めた。(共同)