Wednesday, September 07, 2016 10:40 AM

米金融政策巡り批判応酬 大統領候補、信認懸念も

 米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を巡り、大統領選の民主、共和両党の候補が批判の応酬を繰り広げている。追加利上げが市場の焦点となる中で、有力政治家の発言は中央銀行の政策運営に対する圧力と受け取られ、FRBへの信認を損なう懸念がある。

 米メディアによると、トランプ氏は5日、FRBが、民主党のオバマ大統領の任期が終わる来年1月まで景気を維持するため、超低水準の政策金利を維持していると主張。FRBの金融政策は政治的で「米経済の回復は見せかけだ」と強調し、バブルに支えられた株式市場の正常化には利上げが必要だとした。

 これに対し、ヒラリー氏は6日、大統領や大統領選の候補者の言葉は間違って受け止められる恐れがあり、市場にも影響すると説明。トランプ氏は金融政策に対し「コメントすべきではない」し、FRB批判もやめるべきだと述べた。(共同)