Friday, March 29, 2019 10:47 AM

対メディアも勝利宣言 ロシア疑惑でトランプ氏

 「フェイク(偽)ニュースは絶対に勝てない!」。トランプ大統領は28日、ロシア疑惑捜査報告書の概要公表後、政権を厳しく追及してきたテレビ番組の視聴者数が「50%ほど減った」とツイッターで誇示した。捜査でトランプ陣営とロシアの共謀が認定されなかったことに続き、メディアにも“勝利宣言”した格好だ。

 米調査会社ニールセンによると、概要公表の翌25日、トランプ氏に批判的なMSNBCテレビの平日午後9時の看板番組「レイチェル・マドウ・ショー」は視聴者数が平均より19%減った。AP通信が報じた。トランプ氏がCNNテレビも含めて指摘した「50%減」は誇張とみられるが、26日はさらに減少した。

 一方、トランプ氏べったりの保守系FOXニュースの同じ時間帯の番組「ハニティー」は25日、視聴者数を平均より32%も増やした。司会者のショーン・ハニティー氏はトランプ氏と親密な関係で、擁護する報道ぶりで有名。FOXの他の番組も軒並み視聴者数が増加した。(共同)