Tuesday, April 02, 2019 10:26 AM
習氏発言「下品」と批判 副教授、教員資格取り消し
中国重慶市の重慶師範大は3月、授業中に国家の名声を損なう発言をしたとして、唐雲副教授の教員資格を取り消すことを決めた。大学側は唐氏の具体的な発言について明らかにしていないが、習近平国家主席の発言を下品だと指摘したことが問題視された可能性があるという。香港紙、明報などが2日までに伝えた。
中国では、個人独裁色を強める習氏を痛烈に批判していた北京市の名門、清華大の許章潤教授が大学側から停職処分を受けたことが明らかになったばかり。今年は、中国当局が民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から30年を迎えるなど、政治的にデリケートな節目に当たり、当局は知識人の言論引き締めをさらに強化しているとみられる。
明報などによると、唐氏は2月、中国の作家、魯迅に関する授業で、習氏が2017年の新年のあいさつで述べた「腕まくりをして頑張ろう」というフレーズについて「非常に下品で、中国語の優雅さを著しく破壊している」と指摘するなどした。学生が大学側に通報し、唐氏は資格取り消しの処分を受けたという。(共同)
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